ヤマモト ヒロキ   YAMAMOTO Hiroki
  山本 宏樹
   所属   東京電機大学  理工学部 共通教育群
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/10
形態種別 新聞(記事)・雑誌掲載
招待論文 招待あり
標題 【新聞連載】ダークペダゴジー ― 教師をむしばむ負の指導法(2)安易な公開叱責を避ける
執筆形態 単著
掲載誌名 教育新聞
掲載区分国内
出版社・発行元 教育新聞社
概要 まず、ダークペダゴジーの例をいくつか挙げたい。代表例の一つと言えるのが、衆人環視の状況で教育対象者の非を責める「公開叱責(しっせき)」である。中でも、公開の場で子供に強い恥辱を与える人格攻撃や謝罪要求は、俗に「公開処刑」と呼ばれて恐れられている。
評論家の荻上チキ氏らが今年2月に実施した調査によると、中高生の頃に「教師から人前で強く叱責された経験がある」と答えた10代の割合は、中学校時代で11.4%、高校時代で13.3%に上っている(「ブラック校則」荻上チキ・内田良編著、東洋館出版社)。
時には、学級委員や部長のような責任者、道化キャラ、いじめられがちな生徒を選んで「見せしめ」の叱責が加えられる場合もある。
例えば、2000年に埼玉県で起きた中学2年生の自死事件では、生徒が生徒会の役職者にもかかわらず、校内で休み時間中、チューイングキャンデーを食べたことなどの指導として、保護者を召喚し、生徒に臨時学年集会で決意表明するよう要求した。そのことが、生徒の自死の要因になったとみられている。
このように一部の生徒を「見せしめ」のために「血祭り」に上げることで、共同体のルールを再確認して集団の結束を強...