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(最終更新日 : 2022-04-25 10:44:01)
サイジョウ レイナ
SAIJO Reina
西條 玲奈
所属
東京電機大学 工学部 人間科学系列(工学部)
職種
助教(任期付)
メニュー
現在の専門分野
所属学会
職歴
学歴
学会発表
社会における活動
研究課題・受託研究・科研費
講師・講演
委員会・協会等
担当経験のある科目
プロフィール
現在の専門分野
哲学、倫理学 キーワード(フェミニスト哲学、ロボット倫理学、ジェンダー、分析美学、分析形而上学、存在論、分析哲学、哲学、形而上学)
所属学会
1.
北海道哲学会
2.
応用哲学会
3.
日本科学哲学会
4.
科学基礎論学会
5.
表象文化論学会
職歴
1.
2008/10 ~ 2010/10
北海道大学応用倫理教育研究センター 教務補助員
2.
2014/08 ~ 2015/04
応用哲学会 幹事
3.
2014/11 ~ 2016/03
京都大学 文学研究科応用哲学倫理学教育センター 教務補佐員
4.
2015/04 ~ 2018/03
京都学園大学 経営経済学部 非常勤講師
5.
2015/04 ~ 2018/03
北海道大学 文学研究科 専門研究員
全件表示(11件)
学歴
1.
2011/04~2012/03
京都大学大学院 文学研究科 思想文化学 特別研究学生
2.
博士(文学)
3.
~2013/03
北海道大学大学院 文学研究科 思想文化学 博士後期課程
学会発表
1.
2008/10
ルイスの自然的性質はどのようなものなの か (日本科学哲学会第 41 回 大会)
2.
2009/07
Naturalness and Eligibility (Australasian Association of Philosophy 2009)
3.
2010/11
性質の内在性・選言性・「自然性」 (日本科学哲学会第43回年次大会)
4.
2012/06
法則による性質の個別化と形而上学的可能性 (京都現代哲学コロキアム)
5.
2013/01/09
Does the Problem of Temporary Intrinsics Advocate Some Theory of Persistence? (International Interdisciplinary Conference Self, Culture and Justice: East and West)
全件表示(26件)
社会における活動
1.
2016/08/29 ~ 2016/08/31
応用哲学会サマースクール2016「ファッション批評の最前線:fashion meets philosophy」
研究課題・受託研究・科研費
1.
2019/05 ~ 2021/04
ケアの倫理から見る人とソーシャルエージェントの関係性とその社会的含意 2018年度研究助成プログラム特定課題「先端技術と共創する新たな人間社会」
講師・講演
1.
2012/01
幻覚の対象がもつ性質のためのベストセオリー
2.
2013/09/28
性愛の対象としてのロボット (立教大学、東京)
3.
2013/10/20
作品からパフォーマンスへー普遍論争と芸術作品の唯名論 (立命館大学)
4.
2016/11/10
AI技術に対する人間の傷つきやすさと自律的で真正な生き方の可能性について (OKAWAVE, 東京都)
5.
2019/01/12
人工的身体のジェンダー
全件表示(7件)
委員会・協会等
1.
2010/08 ~ 2012/07
哲学若手研究者フォーラム 世話人
2.
2020/04 ~ 2021/03
文部科学省科学技術・学術政策研究所 科学技術予測センター 専門調査員
3.
2020/04 ~
科学基礎論学会 評議員
担当経験のある科目
1.
Engineering Ethics
2.
Gender and Sexuality Studies (Osaka University)
3.
Philosophy A (Kyoto Seika University)
4.
Symbolic Logic
5.
ジェンダー・セクシュアリティ研究基礎講義 (大阪大学)
全件表示(12件)
プロフィール
【1】芸術作品の社会的存在論<br />芸術作品とそれに関連する社会制度や、それらを支える形而上学的概念について哲学的研究をしています。<br /><br />たとえば、『ハムレット』は様々な劇場、俳優、演出家によって、多く言語で上演されてきました。これらの上演を同じ『ハムレット』たらしめる作品それ自体は存在するのか。この問いに対して、「存在するのは、実際に上演されている舞台の出来事だけである」という立場を私は擁護しています。<br /><br />この背景には、抽象的対象に対する唯名論の立場があります。唯名論という名前は、中世の普遍論争に由来するものです。たとえば、私という人間が存在する、(おそらく)人間であるあなたも存在している。それでは、私やあなたが共有し、人間たらしめる<人間そのもの>、すなわち人間の普遍者は存在しているのか、という問題を論じて来たのが普遍論争です。唯名論とは、この問いに対して、「人間そのもの」は存在しない、と答える立場を指すものです。特に、私はデイヴィット・ルイスの唯名論的な性質の形而上学をヒントとして研究を続けています。彼の理論には、抽象的対象への関与を慎重に回避しつつも、「同じ性質をもつものは互いに類似し、同じ効果を引き起こす」という点を確保できるという利点があるからです。<br /><br />最近の関心は、ある上演が特定の作品のものだとみとめられるための要件として、観客、批評家,ファンといった作品の受容者が果たす役割です。芸術を社会制度の一つとみなす、ジョージ・ディッキーの大きな枠組みに共感しつつ、あまりつぶさに語られることのない作者と観客の役割についてより具体的な哲学的考察を行なっていきたいと思います。<br /><br />【2】ロボット倫理<br />もう一つの関心領域はロボット倫理です。芸術作品同様、ロボットもまた人工物の一種ですが、自律的な動作を行なうものであるがゆえにその社会的位置づけは様々な検討が必要とされています。私は主として、使用者に親近感を抱かせるデザインのロボットと、それが人に与える影響や倫理的懸念をジェンダーやセクシャリティの観点から考察しています。