言語種別 |
日本語 |
発行・発表の年月 |
2009/12/15 |
形態種別 |
学術研究論文 |
査読 |
査読あり |
標題 |
マウスの軌跡を用いたWEBアンケートの高情報化 |
執筆形態 |
共著 |
掲載誌名 |
情報処理学会論文誌 |
掲載区分 |
国内 |
巻・号・頁 |
50(12),3284-3296 |
担当区分 |
筆頭著者
,
責任著者
|
著者・共著者 |
染矢 聡,酒巻 隆治,岡本 孝司 |
概要 |
Ajaxを用いることでマウスの軌跡を時系列座標データとして記録できる.マーケティングや社会調査に多用されつつあるWEBアンケートにおいても,回答時のマウスの動きを記録し,これまでの紙面アンケートや単なるCGIベースのアンケートでは得ることのできなかった付加情報を得ることができる.119名を対象としたエネルギー技術に関する調査にこの手法を適用し,複数選択型問題の回答から順位付け問題の回答を予測することや,順位付け問題に対する回答の順位間の差の評価,被験者の判断基準を推察できることを示した.また,本手法の適応可能性を調べるため,30名の被験者を対象として実験を行い,複数のモデルを用いて複数選択型問題に対する回答を分析した.その結果,ある程度小さな加速度でマウスが動きながら選択肢近辺に滞在している時間を基にした加速度評価モデル,マウスの移動速度に着目した平均速度モデルでは,質問の内容や選択肢の被選択率にかかわらず,複数選択型問題の回答から順位付け問題の回答を予測できることを示した.このアンケート方法は導入が容易であり,簡単な質問,少ない質問数で付加的な詳細情報を得ることができるため,回答回収率や調査可能設問数など多くの制約をかかえる現在のWEBアンケートにとって効果的な手法である. |
ISSNコード |
1882-7764 |
NAID(CiNii) |
110007970607 |