期間 | 2022/02/22 ~ 2022/02/23 |
---|---|
活動形態 | 社会貢献活動 |
タイトル | <「いまここ」でない時と場所>と繋がることの意味――児童文学に描かれた「時」の表象を探る |
種別 | セミナー・ワークショップ |
役割 | 講師 |
主催者・発行元 | 藝術学舎 |
対象 | 大学生,大学院生,教育関係者,研究者,社会人・一般 |
概要 | 到達目標:時間の重層性や多様な時間軸のなかで自己や世界を捉えなおす
概要:児童文学を通じて深遠なる時間の淵に降り立ち、その底知れない深みを探ってみましょう。時を超えて異なる時代を行き来する〈タイムファンタジー〉という文学的装置が何を可能にするのかを考え、作家たちが工夫を凝らしてきた時間の超え方を楽しみます。時を超えた先の世界や人々との出会いを通じて成長する主人公たちに学びながら、時そのものについて思索する作品を通じて、〈「いまここ」でない時と場所〉と繋がることの意味を掴みましょう。 1日目:タイムファンタジーとは何か?親しみやすい映画を入口に、時間を超える装置の面白さを味わい、時間を超えることで何が起きるのかを考えます。またイギリス児童文学を中心に〈タイムファンタジー〉の草創期から分水嶺までの作品を扱い、ジャンルの特性と魅力を学びます。 1時間目)タイムマシンからデロリアンへ:時を超える装置 2時間目)タイムファンタジーの草創期と分水嶺 3時間目)イギリスのマナーハウスと時間の重層性 2日目:分水嶺以降の作品に描かれた、多様な時の超え方の仕掛けや工夫を楽しみ、時間を超えた先にある世界や人々と出会うことで主人公たちがどのように変化していくのかを追っていきます。作家が時について思索している個所を精読し、その奥深い概念や、それぞれに独特な表現を味わいます。 1時間目)〈タイムファンタジー〉という文学的装置が可能にすること 2時間目)〈タイムファンタジー〉が成り立つ仕掛けを読み解く 3時間目)「時」を哲学する̶̶人間にとって時間とは何か 4時間目)〈「いまここ」でない時と場所〉と繋がることの意味 5時間目)まとめとディスカッション:重層的で多様な時間を生きる ※主に扱った作品: ①ロバート・ゼメキス監督『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年米映画) ②H・G・ウェルズ『タイムマシン』 ③イーディス・ネズビット『魔よけ物語』 ④アリソン・アトリー『時の旅人』 ⑤ルーシー・ボストン『グリーン・ノウの子どもたち』『グリーン・ノウの石』 ⑥フィリッパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』 ⑦スーザン・クーパー『影の王』 ⑧スーザン・プライス『500年のトンネル』 ⑨ミヒャエル・エンデ『モモ』 ⑩クリストファー・ノーラン監督『インターステラー』(2014年米映画) |