言語種別 | 日本語 |
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発行・発表の年月 | 2017/12 |
形態種別 | 学術研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | セダン型乗用車の外観における「カースタイリング」の成立過程
―黎明期の米国自動車産業における情緒的デザイン表現に関する考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本デザイン学会 デザイン学研究 第64巻2号 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本デザイン学会 |
巻・号・頁 | 64(2),2-1-2-10 |
総ページ数 | 10 |
担当範囲 | 単書 |
著者・共著者 | 倉持卓司 |
概要 | 自動車の外観デザインは「カースタイリング」(以下CS)と呼称され、機能から導かれた合理的な形態だけでなく、格好良さや新しさなど、情緒的な魅力を表現する必要性が特徴となっている。本研究は、大量生産により自動車産業が誕生した20世紀初頭の米国に焦点をあて、当時の自動車広告のCSに関した表現を時系列に沿って調査を行い、断片的な既往の情報を関連付けることにより、CSの成立過程を明らかにすることを目的とした。そして広告表現の変化からCS成立の具体的な経緯が、1922年以降のセダン型乗用車の急激な普及に伴い、顧客が自動車の外観に求める商品性の変化を背景に、同時期におけるゼネラルモーターズ社の商品戦略の策定と、ウィリス・オーバーランド・モーターズ社が他社に先行して設営したスタイリング・デビジョンをきっかけに、CSが成立していったという結論を導くに至った。 |