イワイ マサユキ IWAI Masayuki
岩井 将行
所属 東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科
東京電機大学大学院 未来科学研究科 情報メディア学専攻
職種 教授
発表年月日 2024/02/29
発表テーマ UWB無線通信と用いたリアルタイムタグ追尾及びxRデバイス上でのモニタリング手法
会議名 第81回ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究発表会
主催者 情報処理学会
開催地名 福岡大学 図書館多目的ホール
学会区分 研究会・シンポジウム等
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催期間 2024/02/29 ~ 2024/03/01
発表者・共同発表者 松平 陽,謝 志杰 ,岩井 将行
概要 近年インドア測位技術として BLE ビーコンなどが存在するが精度や移動追尾性が不足している.本研究では,Ultra-Wideband (UWB) 技術を用いた屋内での高精度位置推定システムと,拡張現実 (xR) デバイスを利用した可視化手法について報告する.UWB 技術は,その広い帯域幅と短いパルスにより,屋内環境での精密な距離測定と位置推定を可能にする.本システムでは複数の UWB アンカを配置し,移動するデバイスの位置をリアルタイムで推定し,位置情報を xR デバイスに統合することで,ユーザが自然に周囲の環境と相互作用しながら,精密な位置情報を視覚的に認識可能にした.これにより,現実世界の物理的な環境とデジタル情報が融合し,ユーザは拡張現実デバイスを通じて空間的な情報を直感的に把握できる.実験では,UWB 技術による位置推定の精度を評価し,xR デバイスのインタフェースを通じて提供される情報の有用性とユーザ体験を検証した.その結果,UWB 技術は屋内での精度の高い位置推定を実現し,xR デバイスの使用は空間認識とインタラクションを向上させることが明らかになった.UWB 測位と xR 可視化技術の統合により,リアルタイムでの精密な位置情報の提供と直感的な可視化が実現し,屋内位置推定技術の新たな手法を提示する.本研究を応用することにより,屋内ナビゲーションやスマートビルディング,救急救命,ユーザ参加型屋内ゲームなど多岐にわたる応用分野において,新たな体験と可能性を提供することが可能になる.