タナカ ケイタ TANAKA Keita
田中 慶太
所属 東京電機大学 理工学部 理工学科 電子工学系
東京電機大学 理工学部 理工学科 電子・機械工学系
東京電機大学大学院 先端科学技術研究科 先端技術創成専攻
東京電機大学大学院 理工学研究科 電子工学専攻
職種 教授
発表年月日 2022/06/28
発表テーマ 脳磁界計測を用いた両耳分離聴タスク時の脳活動の検討
会議名 第61回日本生体医工学会大会
主催者 日本生体医工学会
開催地名 新潟市
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
国名 日本
開催期間 2022/06/28 ~ 2022/06/30
発表者・共同発表者 渡邉 弘毅、塚原 彰彦、田中 慶太
概要 本研究は,聴覚情報処理障害の診断に利用される両耳分離聴タスクにおけるタスクあり条件と,刺激音のみを呈示し,タスクを行わない条件時の脳活動を脳磁界計測装置(MEG)により計測した.計測には聴覚正常の27名が参加した.両耳分離聴タスクとは,左右の耳に異なる単語を同時に呈示し,知覚した音を紙に書き取るタスクである.呈示音は二音節の単語とし,35Hzと45Hzの異なる周波数で変調することで周波数タグ付けを行い,これにより35Hzと45Hzの聴性定常応答(ASSR)を誘発し,左右耳の刺激に対するASSRの弁別を行い,ASSR振幅の左右半球での差異と正答率との関係を調べた.その結果, タスクあり条件ではASSR振幅は左半球優位となり,左半球に位置する言語野による影響が示唆された.一方,タスクなし条件では左半球優位はみられなかった.また左右の耳における正答率は右耳優位となり,その正答率とASSR振幅に強い相関の傾向がみられた.この結果より左半球に位置する言語野と脳の対側優位性の影響が示唆される.今後は右耳優位性についての統計的な検討および言語野に対する影響を検討する.