タナカ ケイタ TANAKA Keita
田中 慶太
所属 東京電機大学 理工学部 理工学科 電子工学系
東京電機大学 理工学部 理工学科 電子・機械工学系
東京電機大学大学院 先端科学技術研究科 先端技術創成専攻
東京電機大学大学院 理工学研究科 電子工学専攻
職種 教授
発表年月日 2022/06/28
発表テーマ 仮現運動に関連する脳活動の検討
会議名 第61回日本生体医工学会大会
主催者 日本生体医工学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催期間 2022/06/28 ~ 2022/06/30
発表者・共同発表者 春山 慶伍 1)、田中 慶太 1)、塚原 彰彦 1)、今井 章 2)、高瀬 弘樹 2)
1)東京電機大学、2)信州大学
概要 仮現運動と呼ばれる現象は実際運動と区別する事ができないため、仮現運動の認知処理の解明が運動知覚の理解に繋がると考えられる。本研究では、仮現運動を知覚する最適条件と知覚しない同時条件の2種類を呈示した際の脳活動を脳磁図により計測し、仮現運動の認知処理に関連する脳領域を明らかにすることを目的とする。解析対象は、一次視覚野である後頭回を対象とした。解析は信号源推定により、信号源波形を抽出した後、その振幅に対して統計解析を行った。その結果、仮現運動知覚時において、上後頭回、下後頭回において、右半球優位の結果が得られた。これは先行研究と一致する結果であった。また、後頭回においては時間による主効果はなかった。これは、後頭回における運動知覚後 200ms 以内では、時間経過による実験条件毎の認知の差は現れないことを示唆する。上後頭回、中後頭回において、最適条件に比べて同時条件における振幅が有意に大きかった。このことから視覚認知の初期段階(200ms以内)において,運動知覚に関連していないことが推察され,一次視覚野以降の領域(側頭葉や頭頂葉)で運動知覚が行われることを示唆する。