研究期間 | 2017/09 ~ 2018/03 |
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研究課題 | 平成29年度文化庁新進芸術家海外研修員 |
実施形態 | 芸術助成 |
研究委託元等の名称 | 文化庁 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 柴山拓郎 |
概要 | 本研修は、(1)申請者が2007年から東京芸術大学博士課程で実践してきた、音楽の経時的な構造を空間的に散逸させていくマルチスピーカー・システムの提案と、(2)2010年から認知科学者工学者との共同研究を通じて実践してきた、電子音響音楽の音の素材の経時的な配列構造の人工知能モデルを応用した生成システムの開発、そして、(3)その音素材として2010年からフィールドワークとして実施してきたワークショップや、研修期間内にZKMにおいて新たに実施するワークショップでの協働制作作品のモチーフや、それを構成している個々の素材を用い、音楽作品
とサウンド・アート作品の中間領域的な完成形をコンピュータを用いて提示し、その表現理論を学術的な論文としてまとめることを目的とする。このプロセスは、テクノロジーアートにおける表現を、個人的な作家性をもった創作から多様性に富んだ創造的フィールドの共創を指向するものであり、申請者の過去の研究・活動と、将来的な共創的表現への志向性の融合によるプロトタイプの社会的提案と位置づけられる。 |