受賞年月 | 2023/12/12 |
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国内外別 | 国内 |
授与機関名 | 電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーショングループ |
受賞学術賞名 | ヒューマンコミュニケーション(HC)賞 |
タイトル | 発話行為論と日本語における条件付き謝罪-加害責任の重さが誠実性評価に及ぼす影響- |
受賞者(グループ) | 髙木幸子・坂本暁彦 |
受賞区分 | 国内学会・会議・シンポジウム等の賞 |
概要 | 講評:
坂本・髙木 (2023/5)では,謝罪発話行為の枠組みやポライトネスに関するモデルから,条件付き謝罪の有する言語的特徴への分析を試みた.当研究では,坂本・髙木 (2023/5)の条件付き謝罪の不誠実性の分析を,実際の会話文を用いて量的に評価し分析結果が妥当であることを検証した.当該論文では,言語学に基づく謝罪発話行為の質的分析が行われ,その妥当性が量的にも検証される形となっている.日常で良く見聞きして違和感を覚える言語的現象について,専門的な研究内容を言語学研究者でなくとも分かりやすく説明している点,発表においても非常に明確に論点が整理されている点が評価できる.以上より,多角的な視点からのコミュニケーション特性の理解を目指すHCS研究会の趣旨に合った論文だと評価し,HC賞にふさわしい論文として推薦する. |